パニック症の治療は薬物療法と内部感覚エクスポージャーが有効です。内部感覚エクスポージャーは、苦手としている内部感覚(動悸やめまい、発汗、胸の痛みなど)をあえて引き起こし、慣れるようにする治療です。
パニック障害と診断され、長い間ベンゾジアゼピンなどを服用し、薬は一生止められないと思っていた男性の感想文
【パニック症の治療例】
・長年、薬を飲みながら対処をしてきたが、根本的な治療をしたい
・機械を操縦する仕事をしているため、薬を使わずに治したい
・乗り物が苦手だが、旅行をしたい
限局性恐怖症は、高所、虫、ヘビなど、特定の対象に対する恐怖が生活に支障をきたした際に診断されます。限局性恐怖症の一つである血液外傷恐怖がある方は、採血された時に失神してしまったり、気持ち悪くなったりします。これらの恐怖症は薬で治療することはできません。治療は行動療法一択になります。
【限局性恐怖症の治療例】
・高所恐怖がある。仕事で海外に行くことになり、飛行機に乗れるようにしたい
・昔から嘔吐が苦手。子どもが欲しいが、赤ちゃんは確実に嘔吐するので、その前に治したい
・採血で必ず失神する。職場から健康診断を受けるよう言われていて困っている
社交不安症があると、人前での不安や緊張から、対人場面を避けてしまったり、外出が困難になったりします。あらかじめ頭の中で何度もシュミレーションをするなど、未来のリスクを減らすために特定の行動(安全確保行動)を反復する点で、強迫症と同じメカニズムを有することがわかってきました。社交不安症も強迫症と同じように薬物療法と行動療法で治療することができます。
【社交不安症の治療例】
・コロナ禍でオンライン授業を受けている間はよかったが、対面の授業に切り替わってから学校に行けなくなった
・仕事における面接など、自分の評価に関わる場面でだけ緊張する
・昇進して、人前でプレゼンする機会が増えた。失敗しないように入念に準備しているのに本番であがってしまう
治療は抗うつ薬の内服が簡単です。自然に改善することもありますが、症状が長期間持続している場合は、不必要な治療で悪化させていることもあります。原井クリニックではうつ病の治験も行っています。ご興味のある方はお声かけください。
【うつ病の治療例】
・自分が醜いと感じる。家に引きこもりがちになり、大学を休学するか迷っている
・毎年、冬になると調子が悪い。イライラして子どもを叱ってしまう
原井クリニックでは発達障害に関する検査を行っていません。学校や職場に提出する診断書が必要な場合は、発達障害を専門としている医療機関を受診されることをおすすめします。強迫症の方が自閉スペクトラム症と誤診されることはよくあります。また、注意欠如・多動症は強迫症と併存することがあります。
【発達障害の治療例】
・忘れ物を注意されているうちに、忘れ物の確認をやめられなくなった
・小学生の頃から片付けが苦手。家の片付けが後回しになっている
デパスやマイスリー、ソラナックスなど、ベンゾジアゼピン受容体に作動する鎮静薬は即効性があり、安全性も高いことからどの診療科でも広く使われています。痛み止めや風邪薬と同じような考え方で使われている薬だと言えるでしょう。一方で、痛み止めや風邪薬と同様に対処療法の薬であって、病気を予防したり、経過を改善したりする薬ではありません。一時的に楽にはなるけれど、長い目で見ると病気自体はかえって悪化していることもあります。